親鸞聖人の教え

まず、仏教とは、

「弟子であるお釈迦様が、先生である阿弥陀仏の本願一つを説かれた教え」

医者に例えると、

「お釈迦様は町医者、阿弥陀仏は世界一の名医、そして患者はすべての人間」

 

では、阿弥陀仏だけが治療できる私たちの病とは何か?

 

お釈迦さま45年間の仏教が書き残されている7000余冊のお経(一切経)、

お釈迦様の真意を、親鸞聖人は正確に読み解かれ、

「お釈迦様の教えはこれ一つだ」とズバリ教え示されている。

その言葉は、

「お釈迦さまがこの世に現れ、仏教を説かれた目的は、

ただ、弥陀の本願一つを説くためであった」

では、「弥陀の本願」とは何か?

「弥陀」とは何か?

阿弥陀仏」という仏様のことです。

 

正信偈(しょうしんげ):親鸞聖人の御教え 一方でお経とは、釈迦の御教え

 「正」しい「信」心を「うた」の形で表したもの   偈=うた

 「信」とは、信心。神仏を信じることだけではない。生きるとは信ずること。

 命を信じる、健康を信じる、

 夫婦、親子、お金、財産、名誉、地位を信じて生きている。

 病気は健康に裏切られた苦しみである。 

 「絶対に裏切ることのない信心を持ちなさい」と正信偈は教えている

 (1)その最初の2行

 「帰命無量寿如来

 「南無不可思議光」

 帰命=南無=

 無量寿如来=不可思議光=阿弥陀如来のこと

 お釈迦様の教え=仏教(35歳~80歳)=阿弥陀仏の本願

 (2)

 「如来所以興出世」

 「唯説弥陀本願海」

 釈迦如来が生涯教えてらた御教えは、唯一つのことだ

 それは「弥陀本願海=阿弥陀仏の本願(海に例えられた)」

 親鸞聖人は、一切経7000余かんを読み終えられた結果、

 これを唯一つの御教えと断定された

 「ここに弥陀如来と申すは、

  三世十方の諸仏の本師本仏なり」(御文章)

  十方(広い宇宙)の諸仏(お釈迦様、私たち)の先生が「弥陀如来

  本願=誓願=約束

 (3)教行信書

 「難思の弘誓は難度の海を度する大船」

  難思

蓮如上人 御文章 より

 「まことに死せんときは

 予て(かねて)たのみおきつる妻子も財宝も、

 わが身には一つも相添うことあるべからず

 されば死出の山路のすえ・三塗の大河をば

 唯一人こそ行きなんずれ」

 

世界の宗教/宗教の世界  ひろさちや著

小乗仏教:「阿羅漢」といった低い目標を設定し、それを目指して修行する。

大乗仏教:目標の仏は無限の彼方にあって、到達不可能な目標である。

      そこで新たに「菩薩」という概念を持ちだした。

      「菩提薩埵(ぼだいさった)」の省略形。

 

●「菩薩」という概念・・・大乗仏教

 「悟り+衆生」の意があり、「悟りを求める人」「求道者」を意味する。

 我々凡夫のようにほんの一歩か二歩しか歩んでいない「菩薩」から「仏」までの間は

 無限の距離がある。

 この「無限」という数字のもとでは、一、二、百、兆といった数字に差はない。

 すべてが同等なのだ。

 だから、凡夫の初心者菩薩と、観音菩薩地蔵菩薩といった菩薩は

 全く同等の存在である。

 無限大の距離のもとではその差は問題にならない。

 すべてがゼロに等しいのであり、すべてが無限大に等しいのである。

 「あらゆる衆生がすべて同じ菩薩である」

 この考えこそ、大乗仏教の根本理念である。

 

●「菩薩」が歩む道は「中道」

 中道とは、「中途半端」ではない。

 激しい苦行と快楽に溺れた楽行と、そんな極端に偏することなく、

 ゆったりとした大道を歩むことである。

 それは、短距離を走るランナーであってはならない。

 本質的に到達できない目標に向かって歩むのだから絶対に走ってはならない。

 ゆっくりと歩むべきだ。

 そして、われわれは目標を忘れるべきである。

 目標にこだわっていると目標に一歩でも近づくことが大事だと錯覚してしまう。

 そうではない。

 われわれが仏道を歩んでいる、その姿が「仏」である。

 曹洞宗の開祖「道元」が「正法眼蔵」の中で言っていることを例えると、

 次のようだ。

 仏の方から我々凡夫のために垂らされた一本のロープがある。

 そのロープをたぐり登るのが菩薩であるが、

 そのとき、菩薩は身と体とをすべて捨てきっていなければならない。

 そして、いま、そこで登っているロープそのものになりきるのだ。

 ロープそのものが仏の家だ。

 菩薩が仏の家にいる限りその人は仏である。

 だとすれば、ロープを登っているその姿こそが、仏の姿である。

 

●釈迦の言葉:

 過去を追うな。

 未来を願うな。

 過去はすでに捨てられた。

 未来はまだやってこない。

 だから現在の事柄を

 現在においてよく観察し、

 揺らぐことなく、動ずることなく、

 良く見極めて実践すべし。

 ただ今日なすべきことを熱心になせ。

 誰か明日の死のあることを知らん。

 ーマッジマ・ニカーヤー

 

孔子の考え

 「即今・当処・自己(そっこん・とうしょ・じこ)」

 「いま・ここ・わたし」が生きている。

 死なんてどうでもいいのです。

 死後のことは考えなくてもいい。

 死後のことは放っておけ!

 

赦しのちから  アメリカ映画

1.父親とハンスとの病室での会話

「君は何者かと尋ねたら最初に浮かぶ答えは?」

「○○○」

「それを失ったら?」

・・・問答を繰り返す

「考えたくもないが、もし、そうでなくなったら、君は何者だ?」

「私は白人の男性です」「私はクリスチャンです」・・・と答えた

「大切なことか?であれば、最初にいうこともできた。

 君が何者であるかは何に心を捧げてるかで決まる。

 神は脇役らしいな」

「私はクリスチャン失格だと?」

「前回、あなたは私に言った、あなたのために祈りますと。祈ったか?」

「NO.」

「君は神の信仰者なのに、そうでないかのように生きてる。

 何に自分を定義させてた?

 神以外の物事や人間に心を捧げるからそうなる。

 自分はまず第一に、神の創造物だと知れば考え方が変わるはずだ」

2.父親と娘との会話

(父親)「私は常に自分が中心。多くの人を傷つけた。

 私は愚かにも逃げ、誰にも耳を貸さなかった。

 特に神には全てに背を背けたんだ。

 神は私を愛するがゆえに私をどん底に落とした。回心をさせるために。

   ※回心:キリスト教で神の道へ心を向けること

 私は神に立ち返り、神に心を捧げた。もう他に何もなかった。

 お前が許してくれることを祈ってる。」

(娘)「IT'S HARD」

3.校長先生と娘との会話

ー校長先生ー

「あなたを愛する父親がもう一人いるでしょう」

ー娘ー

「神?」

ー校長先生ー

「そうよ。神はあなたのパパとは違う。完璧な父親よ。

 自分を知って欲しがってる。

 神はあなたへの愛を示された。

 イエス様が十字架にかけられた理由は分かる?

 あなたが造られたのは、神を知り、賛美するためよ。

 罪を犯すのは、神を拒むこと。その罪があなたを神から引き離すの。

 神はあなたを取り戻すために御子(みこ)を遣わされた。

 大切な犠牲よ。

 イエス様は復活し、神との和解の道を開いた。

 必要なのは、イエス様を信じることだけ。信仰よ。

 神は強要しない。招いてるの、あなたを愛してるから。

 私たちは皆、罪人よ。ウソや盗みや憎しみと無縁じゃない。

 でも、イエス様に心を捧げれば罪は洗われる。

 神が心を癒してくださる、信じるならね。」

「私と一緒に、祈って。

 主、イエスよ、私は罪人です。救い主が必要です。

 あなたこそ救い主。今日から私は信じます。主イエスだけを。 

 罪の赦しに感謝します。

 私の内に生きてください。イエスの御名によって。アーメン」

「聖書によると、イエスを信じる者は新しい創造。あなたは生まれ変わった。

 新約聖書のエペソ人への手紙、その1章と2章をよく読んで。

 今のあなたが何者か、説明されている箇所を書き出して」

ー娘が書き出した内容ー

 In Christ

 ①Blessed(祝福)

 ②Chose(選び)→「私は選ばれた」

 ③Redemption(贖い:あがない=罪を償う)

 ④Forgiveness(赦し)→「私は赦されている」

 ⑤Sealed(聖霊の証印を押され)

 I am blessed

 I am chosen

 I am adopted

 I am redeemed

 I am forgiven→「私は赦されている」

 I am sealed→「私は祝福されている」

 I am loved→「私は愛されている」

 I am saved→「私は救われている」

 I am God Child→「私は神の子である」

4.ハンスと娘の会話

ーハンスー

「君は何者か?」

ー娘ー

「私は神によって造られた作品。欠陥品じゃない。

 神の子は私のために死んだ。私は赦されている。

 神は私を自分の子にした。私は選ばれた。  

 神は私を贖われた。私は望まれている。

 神は私に恵みをくれた。私は救われている。

 神は将来を与えてくださる。私は愛されている。

 もう迷いません。私は神の子です。」

5.娘から父親へ

「神様が私を赦してくださるのなら、私も人を赦すべきだと。

 だから、パパを赦すよ。

 もっと一緒に過ごしたい、パパが良ければ。」

6.6年後、娘の対話活動

「自分は何者かと悩むこともあるはず。

 私もそうだった。

 自分を欠陥品で居場所がないと感じてたの。

 誰にも愛されず、望まれていないと。

 周りのいろんな雑音に惑わされて、混乱の中に生きてた。

 でも、創造主に出会い、自分自身が分かった。

 私のアイデンティティは、環境や気分で決まらない。

 決めるのは人間を造られた神よ

 今も落ち込む時もあるし。日々奮闘している。

 でも、私を愛し私のために死んだイエス様がそばにいてくれる。

 私のために、罪や苦しみ、死にも打ち勝ってくださった。

 だから、毎日、イエスを信じて共に歩いている。

 私が何者か決めるのはイエス

 もう迷いはない。」

7.ヨハネの手紙 第一 5:5

 Who is it that overcomes the world?

 Only the one who believes that jesus is the son of the god.

 世に勝つ者とは誰でしょう?

 イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。

【音楽】

 ①WANT TO BE

 ②WILD FIRE

 ③WHO I AM

 ④SHOOBY

 ⑤WHO YOU SAY I AM

 ⑥YOU SAY

 ⑦OVER COMER

 ⑧ENOUGH

8.最後に

 TO GOD BE THE GLORY:神に栄光あれ!

 

自分を休ませる練習  矢作直樹著

♯マインドフルネス

 

副題 : しなやかに生きるためのマインドフルネス

 

最近ゆっくり休めていますか?

第1章 やわらかな心を取り戻す

・期待しない、依存しない

・褒める

第2章 健やかなからだを取り戻す

・朝目覚めたことに「ありがとう」

・からだをゆらゆら揺らす

第3章 ほどよい暮らしを取り戻す

・「行くため」ではなく、「歩くため」に歩く

・階段の上り下りから生活を変える

・何事も「ほどほど」が一番

・喉を意識して食べる

・朝と夜に自分を「整える」ためのルール

第4章 「あるのまま」の感覚を取り戻す

・日々、「自然の美しさ」を味わう

・「空」は同じ色をひとつとして見せない

・「長く、ゆっくり」呼吸する

・「生きる」ことは「命をいただく」こと

・手は「エネルギー」の出入り口

・本当の「修行」は「日々の生活」にある

・「自分が気持ちいいこと」を選ぶ

第5章 「自然」の中の自分を取り戻す

・人間も「自然」の一部

・太陽と月の「おかげさま」

・「思い立ったが吉日」でふらっと旅に出る

第6章 「今」に意識を取り戻す

・とにかく「目の前」のことに集中する

・集中できる「場」をつくる

・過去も未来も「今」の連続

・「今の自分」が一番素晴らしい

・「ある」ことのありがたみ

・「長生き」はただの結果。

 いつ死ぬかは誰にもわからないのだから「今を生きる」。

■頑張りすぎる人の毎日を楽にするチェックリスト

1.心を緩める

 ・頑張りすぎる➡「いいかげん」になる

 ・休む暇がない➡いつでもリラックスを目指す

 ・誰かのことを気にする➡自分の人生を大切にする

2.日々の小さなことを大切に

 ・からだの変化に敏感になる

 ・歩くこと、食べること、一つ一つに集中する

 ・長く、ゆっくり呼吸する

3.たまには気晴らしを

 ・空を見上げる

 ・季節の変化を味わる

 ・ふらっと近場で旅に出る

 

以上

小林正観 語録

・「競わない」

 「頑張らない」

 「くらべない」   

 ・・・いい仲間に囲まれて生きていくこと、それこそが究極の幸せの本質です。

・「見方道」・・・何をどう捉えるか(小林さんはその家元だ)

  →起こる現象はすべてセロ状態です。私がどう思うかだけです。

仏陀:12/8 朝日を浴びた時だった。

  悟り、説教をしたとき学友5人が弟子になった。

  人間の人生というのは、すべてが「縁起」によって組み立てられているがゆえに、

  縁起=自分以外の因果関係、すなわちヒト、コト、モノ、現象、神、仏である

  自分以外のすべての存在=縁起によって組み立てられているがゆえに、

  自分の思い通りに自分の人生がつくれると思っている人間は必ず苦悩する、

  実は、私の思いによって自分の人生をつくっているというのは、まったくない

  と仏陀はいった。

  自分の人生はシナリオ、プログラム通りに決まっていているらしい、

  ほとんど決まっているらしい、と正観さんは30年間言い続けてきた。

  でも、まった自分の意志で決められるものはない、

  全部、ヒトと神、仏の問題だ、100%そうだという結論を仏陀はいったらしい。

  だから、思いを持っているものは苦悩する、苦悩の根源は思いである、

  ということをいった。

ゲーテ

 「人間の最大の罪は不機嫌である」

・江戸時代の観相家 水野南北

  人相、手相で占うのではなく、「食養生」で占断を下すと百発百中。

  粗食を心がけ、腹八分目としたら良運長命となる。

  暴飲暴食に走っていたら悪相、凶運短命となる。

  

  

自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス  メンタリストDaiDo著 

・無駄な思い込みをやめて

 根拠なき不安を、根拠なき自信に帰る

・不安は悪いことばかりではない

 うまくコントロールすれば、自分の力に変えられる

 

【はじめに】

・「私たちは何のために生きているのでしょうか」

 「幸せになるため」だ

・それなのに、

 仕事などで必要以上に自信を失い、

 悩んでも仕方のないことをクヨクヨと悩み続けたり、

 相手が自分のことを嫌っているのではないかと、

 人間関係での不安にさいなまされたり、

 ちっとも幸せだと思えないという人が多い

・ほとんどの悩みは、皆さんが勝手に抱いているものに過ぎない

 客観的にみて世の中で起こっていることと、

 それを自分がどう感じるかは、別なのだ

・自分のことを客観的に見て自分を変えていくほうがずっと生きやすくなる

・呼吸を一定ペースにして、集中力をUP、ポジティブ思考、自己コントロール

 4~6回/分の深呼吸が理想的

・マインドフルネス 基本のABC

 A:Awareness    「自分が何をしているのか」に気づくこと

          楽しいことを楽しいと思えるようになり、怒りや不安が解消

 B:Being 「ただただそういう行動をしている自分がそこに存在している」

        と客観的にとらえること

  C:Clarity 「物事をあるがままに明確にとらえる」

        何が不安なんだろうかと問いかけて、

        自分はこうなるのが不安なのだと明確に捉える

 つまり、「気づいたことに対して判断を下すのではなく、あるがままに明確に

 その物事をとらえること」=「マインドフルネス」

 

 第1章 今日から「無駄に悩まない」人になる

・緑の中を歩くと悩まなくなる

 歩いた後は、反芻思考の回数が減っただけではなく、

 悩むときによく使われる「前頭前野」の活動が低下する

 森の中を歩くだけで、クヨクヨ悩まなくなる、

 一定時間反芻思考をやめることができる

・観葉植物や、自然の中での運動も効果的

・他人事なら「気にならない」「許せる」

 「自分を客観的に見る」という「メタ認知」することで

 「一歩引いて他人の視点で見ることができるようになると悩みがわかりやすくなる」

・セルフアドバイス

 自分で自分にアドバイスをあげる

 ①他人視点であること

  人はみんなミスをするものだということが分かると、

  ミスをして恥ずかしいという感情が減り自分らしい行動ができるようになる

 ②長期的アドバイスであること

  悪魔は「短期的思考」、天使は「長期的思考」、頭の中には両方いる

  今は恥ずかしいかもしれないけど、10年たったときに自分が後悔しない選択肢は

  どれかをきちんと考えるには、天使の声を聞くことが欠かせない。

  自分のことには、正しい判断を下せないが、

  他人へのアドバイスは、意外と的確  

  「ソロモンのパラドックス」:

   自分の身に起こった問題では判断に鈍るのに対し、

   友達に起こっていると「想定」すると判断力が上がる。

  自分のトラブルであれ、他人のトラブルであれ、

  「自分だったら何というかを考える」と答えが出てくる可能性が非常に高くなる

  他人視点で自分のことを冷静に捉えて考える方が、他人の意見を聞くよりも

  はるかにいい判断ができるようになる

 ③最悪の状況を想定していること

  「心理的に物事を対比する」という「心理対比」のテクニック

  「他人目線で最悪の状況を想定したアドバイスを自分にする」ということ

  =「最悪の状況になったらこうすればいいよ」というアドバイスが自分にできれば

    安心感が生まれ、その結果、今までとは異なる柔軟な視点で物事が

    見られるようになる

  【心理対比の4つのステップ】

   ステップ1:自分の目標を達成したらどんないいことが起こるのか

         メリットは何かを考え、ポンポン書き出す

   ステップ2:その中で自分にとって一番プラスになるものを選ぶ

         そして、どんないい気分になるかを細かくイメージする

   ステップ3:達成するにあたってどんなトラブルが起こるのかを想像する

   ステップ4:自分にとって一番起こってほしくないものを選び、

         トラブルが起こった時に自分はどうやって対処するかを考える 

  常に「最高の状態」と「最悪の状態」を考える   

  「やりたいことが見つからない」のではなく、どうやったらそのやりたいことに

   たどり着けるのか、具体的なルートが見えていないだけ。

  最高と最悪の間を埋めること

  考えた通りの最悪のトラブルが起こると、

  「あれ、まてよ。このトラブルを乗り越えたらその先に待っているのは

  最高の未来だけじゃないの」と脳が喜ぶ。

・働きすぎて燃え尽きるのは不安が強いせい

 「もっと働かないとみんなに認めてもらえない」

・2種類の不安

 ①原因がわかっている不安

 ②正体不明の漠然とした不安

  →対策として、マルチタスクをやめ、一つの作業に集中する時間をつくる

   例えば、時間を30分~50分と決めて、

  「本を読む」「映画を観る」「迷走する」「散歩する」、、、

   などして脳がリフレッシュ、集中力UP,不安焦りがなくなる

・不安脳の特徴:「怖がりで喜べない」というダブルパンチが特徴

 ①周囲の脅威に対して過剰に反応しやすい

 ②報酬に反応しずらくなる

 頭を使う、脳に負荷をかける、脳の筋トレのようなことをしていないと

 どんどん不安に弱くなる

・パーソナリティチェンジ

 「人格や性格は変えられる」ということを徹底的に叩き込む授業

 (パソコンプログラム)→うつや不安の傾向が大幅に減った

 人間はどのように変わるのかをきちんと科学的に勉強した方が、

 不安症やうつが3倍も軽減することがわかっている。

 

第2章 根拠なき自信を持って前を向く

・セルフエフィカシー(自己効力感)

 自分自身や自分の未来、人間関係など、

 自分の世界を自分の力で変えることができるという信念

 →人のせいにしている間はいつになっても変わらない。

 「自分の人生は他人のせいで決まる」

 「他人の設定や環境によって決まる」

 「自分が頑張ってできることは何もない」

  →自分は無力だという暗示、生きていくのがつらくなる

・自分を責めないためのマインドセット

 ①「失敗は学習」と捉える。

  失敗することでしか前に進むことはできないし、

  失敗受け入れられるメンタルを持たない限り、私たちに成長はありえない。

 ②自分と他人を比べない。

  過去の自分と比べて前に進んでいる、挑戦できていることを確かめることが大事。

 ③正解は一つではないと考える

・減らすと人生が変わる五つの「超常刺激」

 ①ジャンクフード

 ②インターネット

 ③ポルノ

 ④ブルーライト

 ⑤テレビ、ゲーム

第3章 思い込みをやめて、心をリセット

・自分が過去に選択したことで今があり、

 今の自分が決断すればいくらでも未来は変えられる、と考えることが大事だ。

 挫折は乗り越えるのではなく、

 挫折から利益を得るというところまで考えることが大事。

・情熱の見つけ方:チャレンジシーキング

 =挑戦を求める、新しいことに挑戦しようと考えるとモチベーションが上がる

・私たちは努力するために生きているのではなく、

 幸せになるために生きているはずであり、幸せになるために努力があるはずだ。

 周りを変えようとするよりも、

 まずは自分を受け入れ、自分を変えて環境を受け入れ、

 それから自分にできる範囲内で努力をしていくことが大事。

・自分で変えられるものと、変えられないものを見分ける

 「ニーバーの祈り」

 =「神よ、変えることのできないものを受け入れる冷静さを我に与え給え、

   変えることができるものを変える勇気を我に与え給え、

   そして、それらを見分けるための知恵を与え給え」

・不安や緊張が止まらない時の脱出法

 人は何かを考えないようにしようとすると、かえってそれを考えてしまう。

 自分に言い聞かせる

 「自分は今燃えている! パワーがみなぎっている!

 緊張しているということは自分の感覚がいま研ぎ澄まされて

 全身にエネルギーが送られているということ。

 不安を感じているということは、

 他の人よりしっかりと準備をしているということ、

 だからいい結果を得られるんだ!」

人間は自分のことは冷静に見ることができない=バイアス(思い込み)

人間は常に「いま」が一番不幸を感じる

・幸せなはずなのに不幸を感じる三つの理由

 ①楽観バイアス:今より未来の方をいいと思うため、未来に比べて今を不幸に感じる

 ②ポリアンナ効果:過去の嫌な体験が薄められて、それを小さく見積もることで、

  本来は今より悪いことだったとしても「過去はよかった」と思うようになる

  →今が一番不幸に感じられる

 ③快楽の踏み車効果

  いいことがあってもすぐに慣れてしまい、

  もっといいことが起こるのではないかと考えること=「快楽の踏み車」

 私達には「いま」しかありません。

 いまこの瞬間にいかに集中し、没頭できるかが大事

 「いま」を大切にするためには、どうしたらいいか

  →人間は過去のことを思い出すのが苦手ですから記録に残しておくことが重要

  →現実的な目標を立てて予測を超えていく楽しみこそが、

   一番のモチベーションになる

・やりがいを感じて幸福度を上げる四つのポイント

 ①強みを活かして成長できているか=幸福の第一因子

  チェックポイント

  強みが何なのかが分かっている

  これは人よりうまいと褒められる

  これをしている時は生きている感じがする

  社会の役に立つことができているか

  誰かの役に立つことができているか

 ②自分が感謝できる人、自分に感謝してくれる人と、しっかりつながっているか

  チェックポイント

  誰かを喜ばせることができているか

  自分を大事にしてくれる人がいるか

  人に感謝できているか

  人に親切にできているか

 ③頑張ればある程度なんとかなる、と思えるか

  将来の夢でも目の前の問題でも100%とまではいかなくても

  頑張ればなんとかなると思えることが大事=楽観主義に近い

  自分が頑張れば7,8割くらいはなんとかなると思うこと

  失敗したり悩んだりしてもずっと引きずらずなんとかなる

  という感覚を持つことが大事

 ④他人と比べずマイペースを保つことができているか

   人目を気にせず物事を楽しめるか、言いたいことを言えるかが

  幸福度を左右する

・「自分が本当に欲しいもの」を明確にする

・嫉妬は気づきの多い大切な感情

・まわりに成功している人や、何かにチャレンジしている人がだくさんいると

 自分も成功したり大きいことにチャレンジしたりする確率が高くなる 

 どんなに妬ましくてもおめでとうと言って祝うことで成功した人とのつながりを

 保ち、そのコミュニティに積極的に参加して、その人たちからいい影響を手に入れる

 →「成功の連鎖」という

・完璧主義が人生にもたらす三つの危険

 みんなに好かれたい

 誰にも嫌われたくない・・・メンタルに非常によくない

 三つの危険

 ①ネガティブな感情に振り回されやすくなる

  自分の内側から湧いてくるネガティブな感情だけでなく、

  他人から言われたことにも敏感に反応し過ぎて、非常に気にしたり凹んだりする、 

  みんなから評価されなくてはならないといった思いが強すぎるために

  ちょっと何か言われただけで極端に感情が振り回される

 ②誠実性が減る

  誠実性=コツコツと物事を成し遂げたり計画的に行動したりできる性格特性

  完璧主義になるとこの誠実性が減る

  完璧を求めているにもかかわらず、コツコツと物事を進めたり計画的に

  何かを達成しようと頑張ったりすることがなくなる

  無計画で失敗しやすくなるので怖くなり、

  新しいことに挑戦することもできなくなる

 ③人生で失敗が増える

  新しいことに挑戦するのが怖くなり、そうした機会が減るため、時代

  の変化についていけなくなる。

  ネガティブな感情に振り回されやすく、無計画になるため大きなことができず

  手近な仕事にばかり手を付けるようになる

  にもかかわらず、自分はもっと評価されるべきだ、

  完璧な人間であるはずだから、もっと自分のことをわかってくれる

  ところにいなくてはならない

  もっと自分に適している仕事につかなければならない、

  とありもしない完璧を求める状態になってしまう

  これは一生苦しむことになる

 これら三つの危険のほかに、自殺率も高まることがメタ分析によって

 明らかになっている。

 プレッシャーを無駄に感じすぎるため、同じ環境で同じ行動をしたとしても、

 メンタルを病みやすくなるからだ。

・完璧主義者ほど失敗する確率が高くなる

・なかなか変えられない自分のための10%ルール

 なぜ、変えられないのか?

 それは「大きく変えようとする」からだ。

 ハードルをぐんと下げて自分の生活の10%くらいを変えるような、

 わずかな変化を積み重ねることによって自分を変えていくやり方がベストなやり方

  1日10分(集中する)の資格の勉強、1日5分の運動、これが当たり前になったら

  7分、10分と「少しづつ増やす」ことが大事 

  →10%ルールを守ると自分を変えやすくなるので是非試してみること

 

第4章 自分の弱みを生きる力に変えよう

・欠点やコンプレックス、弱みがたくさんあるということは、

 その裏に強みもたくさんあるということ。

 自分を知ることで、強み弱みを知り自分をコントロールできる

・挑戦したいことはあるのに、挑戦するのが怖くてなかなか踏み出せない悩み

 →失敗したくないので失敗しない方法を探そうとする

  新しいことにチャレンジする以上失敗はつきものだ

 どうすれば挑戦することができるか?

 →「失敗許容力」=自分の失敗を許すことができるかどうか

 失敗に対する抵抗、失敗を恐れない感覚を保つにはどうすればいいか?

 →失敗した時に何が起こるかわからないからこそ恐怖を感じる

・失敗は、次に活かすのではなく、いま浮かすべき。

 利用できるもの、新しい発見、大きな可能性があるかもしれない。

 自分が何に失敗して、何に悩んでいるのかがわからないと、

 それを改善することはできない。

 自分の弱さを受け入れるために悩みや失敗を、人に打ち明けたり、

 紙に書き出したりして、それに目を向けることができるようになる。

 これを習慣にすること。

・optimum:楽観的 「可能な限り最善」という意味 

 日々の小さな改善を積み重ねていくことが大切

 革新的なサービスや商品は、可能な限り最善(optimum)の選択が積もり積もって、

 その過程がわからなくなるくらいになり、

 それが集約されたものが世の中に出た時に「革新的」だといわれるのだ

 楽観的な思考で小さな改善を積み重ねていくことができる人は、

 失敗から学ぶ量が増え、成功した時も自分に甘くなりにくい

・「expressive writting」=自分がいま感じている感情を8分~20分くらい

 ひたすら紙に書いていく。→メンタルがかなり落ち着いていく

 効果:書き方を変えるだけでモチベーションが上がる

    ダラダラ癖を直すことができる

・人間関係のストレスがなくなるメンタルテク

 対人関係、人間関係のトラブルや喧嘩がどのように始まったのか、

 その時自分はどういうことを考えたのか、どんな行動をとったのか、

 どういう言葉が投げかけられて自分はどんな言葉を返したのか、

 相手の声のトーンはどうだったのか、表情はどうだったのか、

 こうした細かい情報を思い出し、紙に書く

 これにより、「レジリエンス」=折れた心が立ち直るための力、回復力が高まり、

 メンタルの回復も早く、うつっぽい症状もできにくかった

 過去のトラブルを中途半端に何回も思い出すから状況が悪化していくのであって

 明確に詳細に思い出せばレジリエンスは高まる

 大事なことは、「自分から積極的に」「詳細に思い出す」

 自分の感情は削除し、どんどん憶測を消しながら状況だけを書いていくと、

 客観的に自発的に過去のトラブルを分析することができるようになる

・コミュニケーション能力が高い人は「対人不安」「対話不安」への対策がうまい 

 失敗しても自分が立ち直る方法や自分の立場を元に戻す方法を知っている

・対話不安への対策のポイント

 ①対人不安とコミュニケーションによる不快感に強くなる

  対人関係の不快感に耐えた先にいい関係があり、

  苦労しなければいい結果は手に入らない。

 ②コミュニケーションの負荷を減らす

  「うまくやらなければ・・・」「嫌われないようにしなければ・・・」という負荷

  メンタルトレーニングが有効

 ③まる外交的に見えるコンフォートゾーン拡大戦略

  自分にとって都合のいい安全な領域を拡大することで外交的に見える

・コミュニケーション能力が高い人達の特徴

 ①対人不安とコミュニケーションによる不快感の「処理がうまい」

  感情を安定させるための独自の習慣を持っている

 ②寛大で動じない(ように見える)

  注意力や集中力のコントロールがうまい

  相手の嫌なところばかり気にしていたらすべてがダメになる。

  自分がその人と付き合うにあたって一番重要なところさえよければ

  それでいいと思うようにすることが大事

 ③開放性が高い

  新しいことや見たことがないものに対して積極的である

  新しいことに挑戦するという感覚をもち、新しい人と会ってその人の

  いいところを探して人間関係を構築している

・ストレスを感じやすいほうが幸福度は上がる

 ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、

 常に自分は変化し、前に進んでいるという感覚を得ることが重要

 自分の力で変わっていこうとしないと、ただ、周りに振り回されている感覚になり、

 幸福度も満足度も低くなる。

 自分が行動を起こさない限りその下降を止めることはできない

 「ストレスパラックス」=ストレスを感じやすい国民が多い国ほど

  なぜか寿命が長く幸福

 ストレス①:自分は変化し続けているし、常に挑戦しているから難局を迎えても

       必ず乗り越えられると思っている人が抱く「変化し続けることを

       頑張らなければならない」という決意によるストレス

       前に進むための成長になるストレスを探すことが大事

 ストレス②:変化するのが怖くて仕方がない、挑戦するには知識も力も

       足りないから自分ではどうにもならないという

       無気力からくるストレス

 不安に関しても、不安を受け入れて、そこに意味を見出す人のほうが

 あらゆる点において有利になる

 不安を感じる人ほど不安に強いということを知らないとストレスに

 押しつぶされてしまう。

 不安があるかないかよりも大事なことは、不安をどうとらえるかによって

 結果が変わるということだ。

・ストレスは成長促進剤

 ストレスがないということは味気ないということ。何のスパイスも使われておらず

 塩味も甘みも苦みもない料理と同じ

 ストレスを感じる人ほど自分の人生や生活を有意義なものと考えている

 研究結果、ふだんからストレスを避けようとする人ほど鬱になる傾向が強く

 人生に対する意義や幸福感も感じづらいことが分かっている

 大事なことは、ストレスのネガティブナ面だけを軽減するセルフケアの習慣を

 身に着けること。

 例えば、運動、散歩、友人家族と過ごす時間をつくる、ネガティブなことを

 書く時間を作る、マッサージや瞑想をする、など、自分にあったストレス対策を

 普段から習慣化しておく

 ストレスが全くないと答えている人よりも、ストレスを感じているけれども

 それは自分にとって成長につながると考えている人のほうが免疫力が高まり

 脳が成長して寿命が長くなっていた(調査結果)

・不安をモチベーションに変える科学

 不安の使い方

 ①不安が心の中につくるネガティブな強いエネルギーを「行動する方向」に使う

  例えば、不安だから準備する、不安だから練習する、不安だからいろいろ考えて

  対策をする、という行動に結びつけると大きな力が得られる

 ②不安をフィードバック情報源と考える

  不安をエネルギーと考えて行動することが難しい場合は、

  不安により自分の心が何か大切なことや気づいていないことを教えようと

  してくれていると考える。

  見逃していることに気づいたり、集中力が高まったりするので

  不安を活かすことができる

「不安モチベーション」

 不安を感じたから期限を守ることができた、不安を感じたから達成するために

 集中できたというように、不安をうまく活かす考え方のこと

 不安を感じているときにリラックスしようとしても意味がない。

 不安は自分がやる気になっている証拠であり、自分にとって大事なチャンス

 であることを体が理解しているから、不安という感情が作り出されている

 と考えたほうがいい。(ハーバード論文)

 

第5章 人生を変えるマインドフルネス瞑想

・不安をたった3秒で鎮めるメンタルクリアボタン

  ①片方の手のひらを出す

 ②手のひらに大きめの「ボタン」がついているとイメージする

 ③この「ボタン」は脳に直結しているところをイメージする

 ④この「ボタン」は押した瞬間にネガティブな感情が止まる命令が出て 

  一気に脳がクールダウンするボタンであることをイメージする

 ⑤ボタンをイメージしたまま、自分の呼吸に意識を向ける。これだけでも呼吸が

  リラックスするのが分かる

 ⑥呼吸に意識を向けながらゆっくりとそのボタンを押す。

  押したまま心の中で次のように3回数えながら呼吸する。

  ゆっくり呼吸し「3」と数えると、そのボタンが「赤く」光る

  ゆっくり呼吸し「2」と数えると、ピッという音をたててボタンが「青く」光る

  ゆっくり呼吸し「1」と数えると、ピッという音をたててボタンが「緑に」光る     

 ⑦脳に信号が流れて体がリラックスするところをイメージする (以上)

 これは瞑想と呼吸法の一種で、

 自分でカウントしながらボタンの色に精神状態を置き去りにしていく感じ

 不安を感じている時は「原始脳(爬虫類脳)」と言われる部分が活性化しているが、

 イメージと数字のカウントという理性を働かせないとできない行動によって

 前頭葉が起動しネガティブ感情を追い出せるという理屈

・過去への後悔と、未来への不安をなくす三つの方法

 僧侶もサイコパスも過去への後悔や未来への不安にとらわれることなく

 高い集中力とpositiveな思考によって目の前のことに一生懸命に集中できるので、

 報酬や成果志向型になる

 ①positiveな感情に集中する

  自分の内に生じたpositiveな感情には賞味期限があることが分かっていて、

  思い立ったらすぐに行動しないと形にならない。

  感じた瞬間にすぐに行動することが大事。

 ②瞑想をする

  今に集中する能力を高めれば自然とそれ以外のことが気にならなくなる。

  この没頭する力をつけるうえで一番いいのは瞑想。

 ③感情と行動を分離する

・内なるサイコパスをつくろう

 自分がサイコパスのように他人の目を一切気にしない人間だったらどのように行動するだろうか、とイメージしてみる

 例えば、「この仕事がなくても生きていけるとしたら、自分は何をしているかな?」

 そうすると新しいアイデアが湧いてきて「じゃあ、なぜ、いまそれをやらないの?」

という発想が出てくる

 ①自分の今の行動を止めている感情がなくなったらどう思うか?

 ②他人の目がきにならなくなったらどうなるか?

 ③いま目の前にあることがどうでもいいことになっているとしたら、どう考えるか?

・感情に左右されなければそこが極楽になる

 他人の評価や意見、感情といったものにとらわれずに、自分の本質をありのままに

 見つめ、迷うことなく人生を全うするというのが「マインドフルネス」

 感情に左右されないようにするというのがすごくだいじなところで、

 それによってどんないいことが起こるかというと、

 「reflection in action(行動の中の反応)」ができるようになる

 →客観的に自分を見つめ、感情に振り回されることなくベストな選択や行動を

  とりながら本質を見ながら生きられるようになる。

・脳を鍛えるマインドフルネス瞑想のコツ

 ①姿勢を正す

 ②ゆっくり呼吸をする:4秒吸う+8秒吐く/1回 

 ③注意のコントロール:何か一つのことに集中する、呼吸をすすめる

 1日10分間から始めて、1日20分間をめざそう

 1回呼吸に12秒であれば、5回で1分、これを10セット/1日やればいい

歩行瞑想

 ①(右足から前に出すのであれば)右足が地面から離れる感覚に集中する

 ②右足が少しづつ前に出る感覚に集中する

 ③右足が地面に向かって下がる感覚に集中する

 ④右足がつま先(踵)から地面についていく感覚に集中する

 ⑤左足も同様

 5分間から始めて20分間をめざす

・ヨガ:ストレスやトラウマに一番効く運動

 Youtube検索でもいい

 「ケリー・マクゴニガルの痛みを癒すヨーガ」がおすすめ

 

仕事は楽しいかね? デイル・ドーテン著

第1章 仕事は楽しいかね?

第2章 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。

    一つのくだらないことが何度も繰り返されていくのだ。

・ビンセントミレー: 同上の言葉

スタグフレーション(造語):スタグネーション(不景気)+インフレーション

・退屈と不安・・・同時に起こっている

・現代のことを職業的スタグフレーションとのこと

・君の考える成功のための戦略・最良の考え方を話してくれ。

 ①目標値を設定する。→枠に羅列した。

  目標値を設定しなければ到達することはできない。自分の人生を管理する。

 ②生きる姿勢を変える。→枠に羅列した。

  「ネガティブな思い込み、敬遠すべき考え方、固執する」を

   排除する考え方が並んだ

  この①②(1枚目)をよく見える場所に貼っておく

 →老人はこの①②の枠に巨大な✖を書いた。(老人は否定した)

第3章 試してみることに失敗はない

・これを上記①②(1枚目)の紙の横に貼っておく

第4章 明日は、今日と違う自分になる

・1枚目のうち①目標設定

 僕は仕事の上のあらゆる問題は情熱があれば解決する、と繰り返してきた。

 大好きなことをしろ。

 これには一つ問題がある。

 自分がどんな仕事が大好きか、どんな仕事を朝から晩までしたいか、

 わからないということだ。

 テニスが好きだけど能力の限界を知る

 ほとんどの人は情熱を目の当たりにすることなく育ってきた。

 理想の仕事についてちゃんとした考えを持っていないなら、

 物足りなさや取り残されたような思いを抱くだろう。

 その反面。これぞという思いを持っているとしても思い込みは禁物なんだ

 ずっとしたい仕事をしているのになぜか幸せじゃないんです。

 そういう人は計画を立てることに依存し過ぎている。

 「目標の弊害」といっている状態に陥っている。

・人生のある時点で仕事に対する目標を変えた人達がいる。

 彼らが責任を引き受け断念することを拒んでいたらどうなっていたか?

 例えば、ボリスエリツィン

 ロシア元大統領は、建築工事の現場監督をしていただろう。

・あなたは5年後どんな地位についていたいですか?

 これは頭のいい人がする質問だ。そんなことわからないじゃないか。

 目標がなければ進捗の度合を計れない。軌道修正できないじゃないか。

・「人生は、めいっぱい飛び跳ねなきゃ」

 目標に向かって努力しなさいとよく言われる。

 だけど人生はそんな規則正しいものじゃない。

 規則から外れたところでいろんな教訓を与えてくれるものだ。

 学校では直線的な見方を教えてくれる。人生は学校の先生にとって悪夢だろうね。

・目標を設定すると自己管理できているような気がするものだ。

 若者が「成功のための戦略」の紙に書いている「自分の人生をきちんと

 管理すること」を見て、老人が言う。

 「人生は思い通りにはならないからね。」

・たいていの人はマンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定するが、

 「今日の目標は明日のマンネリなんだよ」←老人いわく。

 老人が掲げた目標 「明日は今日とは違う自分になる」

第5章 遊び感覚でいろいろやって成り行きを見守る

    (これは老人の大好きな言葉のひとつ)

・毎日変わっていくんだよ。それはただひたすらよりよくなろうとすることだ。

 人は違うものになって初めてよりよくなれるんだから、

 それも1日も欠かさず変わらなければならない。

 これはものすごく大変なことだ。マンネリ打開策は簡単なことではない。

 人生は、進化だ。最終的に行き着くところが全くわからない。

・若者「自己啓発ツールは何も見出さなかった」

 「試すこと」に関して講演しようとしたこと(老人いわく)

 コイン投げ(マルキエル):表=勝ち、裏=負け、7回投げると最初の1000人が8人

・学生モードのままなんだ。

 「この課題をやっておきなさい。そうすればAがとれますよ。」の延長線上

・ベストセラーになれない、ブロードウェイの俳優になれない

 問題は才能のあるなしでも、勤勉かどうか、ということでもない。

 「コイン投げの達人」じゃないということなんだ。

 だから、僕(老人)は一つの目標しか持ってない。

 「毎日毎日、違う自分になること」

 これは、「試すことを続けなければならない」ということだ。

 「試す」ことは、手当たり次第にあれこれやってみることだ。

 チャンスを友人にする。

 「試してみることに失敗はない」

第6章 「必要は発明の母」かもしれないけど、「偶然は発明の父」なんだ。

コカ・コーラ:ジョン・エンバートン

 治療薬をつくっていた。シロップ薬の頭痛薬にソーダ水を加えて

 店で売るようにした、これがコカ・コーラになった。

②トールハウスのチョコチップクッキー

③リーバイス

 誰も欲しがらなかった帆布を売ろうとしたがダメ。オバーオールに帆布を使ってみた

キャノンデール

 駅の名前が社名に

⑤チャイナミストティー

 ミックスベリーフレーバー:捨てられる3つのティーを混ぜた

・すべて偶然の連続

 計画立案者は、もっと少なくてよくて、まぐれ当たり専門家こそもっとたくさん必要

第7章 目標に関する君の問題は、世の中は君の目標が達成されるまで

    じっとまっていたりしないということだよ。

・消費者

 「まず買おうと決めていろんな情報を得たんだ。これでいいやと思ってね」

 あまり論理的でない。

 「これでいいや」という気持ちをもっと持つべき。

 「まず、車を自分で決めていろいろ質問する」

・私はこう聞く「何を試してきたのかね?」

・「夢や目標が成功の秘訣だ」と数えきれないくらい耳にするけど、

 いざ、その夢なり、目標なりを実行に移して市場に入り込むと、

 10人中9人が失敗する。ろくでもない夢や目標だね。

・君は模範的な人のマネをしようとするけど、それはある一つの道をたどって

 他のみんなと似たり拠ったりの考えに行き着こうとしているに過ぎない。

サマセットモーム

 「小説を書くためのルールは3つある。

 だが残念ながらどんなルールなのか誰も知らない」

・「小説家を研究しても小説家にはなれないように、成功を研究しても

 成功は手に入らない」

 「成功した人に右へ倣えするけど、成功するというのはね、

 右へ倣えっていうのをしないことなんだ」

 「ピカソの絵のコピーを切り抜いてもピカソにはなれない」

・「模倣の代わりに革新を心がけ、昨日と違う自分になろうと日々努力するなら

 君は可能性を高めることができる」 

 もう10回中9回も失敗することはない。きっと10回中8回で済むよ。

 

第8章 「君の事業は試してみた結果失敗したのではない。

     試すこと自体が欠落していたんだ」

・10回中8回は失敗するのでわくわくすることは難しいですね(若者)

 10回やって2回成功するのは悪くないないだよ(老人)

 現実的に何かを達成するのは宝くじに似ている。

 まず、有能で勤勉であることによってくじを買う。

 そして多くの人が一つのチャンスを手に入れ1/10の確立にかける。

 2/10に引き上げられるかを君に教えてあげたいと思っている。

・多くの人は職業を選び期待される仕事をしその業界で

 成功している人たちのようになろうとする。

 その結果、他の人と同じことをすることになる。

 斬新で素晴らしいアイデアが出てくれば皆がそれに飛びつく。

 そういう人達一人一人に何が起きているのか?

 彼らは他人を凌駕する人材になろうとしているけど、

 それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている。

 そして手に入るのはその上位10%に入るという1/10の確率くらいなものだ。

 一つの職業に一つのチャンス、そして1/10の可能性というわけだ。

・新しい事業を始めることを考えてみる。

 多くの人は始めない。それは危険を冒すことになるからだ。リスクが大きいからだ。

・心理学者ジョンモーエン 賭け事をする心理

 財産が10倍になるか、0になる確率が、50:50の賭けでも人はやらない。

 勝った場合100万ドルもらえる

 負けた場合  10万ドル払う

 ①勝ち:負け=5回:5回の場合(10回賭けて)

  100万ドル×5回=500万ドル、▲10万ドル×5回=▲50万円

  →450万ドルの儲け

 ②勝ち:負け=1回:9回の場合(10回賭けて)

  100万ドル×1回=100万ドル、▲10万ドル×9回=▲90万円

  →10万ドルの儲け

 成功の確率は50:50よりずっと低い。

 成功の宝くじでは勝つチャンスは何百と手に入るし、

 そのほとんどは大損するものじゃないということを知っててほしい。

 他人を凌ぎたいと思うなら、まず最初に越えるべきだけど

 一番難しいステップは「並みの人」をやめることだ。

 成功のゲームをするためには人は懸命によりよくなろうと

 常に違った自分を目指さなければならない。

 それはつまり、「絶えず、試し続けること」

・他人を凌ぐための二つのルール

 ①適切な時や、完璧な機会なんてない

  この場で直ちに始めることだ。

 ②パッと思い浮かぶものはたいてい使い古されたものだし、

 パッと浮かんだわけでもないものも、やっぱり使い古されたものだということだ。

  一か八かの賭けをしないならチャンスなど一つもない。

  試してみることに失敗はない。

・新たな展開を起こさなかった君たちの会社は、

 ライバル会社にとって止まったまま動かない標的だったんだ。

 君たちの事業は試してみて失敗に終わったものではない。

 試すこと自体が欠落していた。

・「完璧」では十分ではない。まだ、「試してみる」必要があるということだ。

  ある事柄が完璧だと決め込んでしまったら、

 その事柄はそれ以上良くならずライバルに追い抜かれるのを待つだけだ。

 完璧とはダメになる第一段階ということだ。

 試したことがすべてうまくいくことはあり得ない。

 計画なんてたいていうまくいかないものだ。

 アイデアというものはなかなかうまくいかないかもしれないけど、

 「試してみる」ってことはそうじゃないことなんだ。

 「実施演習に、失敗はない」

 何かをやってみてろくでもないアイデアだとわかった時、

 君は元の場所に戻ることはない。必ず何か学ぶからだ。

 学ぶべきものがないとわかった時は、その前にやっていたことに価値を置くこと。

・「試してみることに失敗はない」ということは真実だ。

 いろんなことを楽しくやって新しいことを試してみる。

 目をしっかり開けておいてほしいということなんだ。

 難しいと思うことは違う自分になること。

 たいていの人は「変化」なんて大嫌いだからね。

は変化は大嫌いだけど、試してみることは大好きなんだ」

・ホウソウオン効果?:産業心理学

 労働者はリサーチに参加するのが好き

 生産性が上がった理由の50%は、「賃金」

 ①人は試すことが大好きだ

 ②人はチームの鏡になりたがり、そして実験グループはエリートのグループだ、

  自分は実験グループの要だと認識すると互いに協力し合うようになる。

  そして監督者の仕事まで自分たちでこなすようになる。

 ③現代においてリサーチする人たちは、完璧なリサーチのやり方を求め続けている。

  そのため視野がどんどん狭くなりついに何も見えなくなってしまっている。

  一つの小さな変化の中にこそこそ隠れていても何も起こりはしない。

  でもその何もない状態を一気に変えたら何かすごいものが手に入る。

   →生産性が30%UP

  あらゆるものを変えて更にもう一度変えることなんだよ。

・「僕の人生はずっと昔からホウソウオン効果の連続なんだよ」

 

第10章 それはね、「あるべき状態より良くあること」なんだ

・供給過多の時代に僕らは生きている。

・仰天すること、ビックリすること、が僕達には必要なんだ。

 彼は皆の一歩先に出た。マジックを使ったんだ。

・本当の達成とは、「あるべき状態より良くあること」なんだ。

 そしてただ良いだけじゃなくマジックだね。

 例えば、ウォールトディズニー

②フルート奏者:「完璧より良くありたい」

①②とも「違いの論理」

・平凡であることは難しく、創造的であることは易しい

 

第11章 もし、宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして

     君はそれにふさわしいかね?

・僕たちは失敗することを怖がり過ぎて、それが宇宙からの贈物だってことに

 気づこうとしないんだ。

・素晴らしいチャンスを見逃さないことなんだよ。

・紳士服の店に水槽を置くアイデア

 商品のレイアウトを変えるアイデア

 開店時間を早くして出勤時を狙うアイデア

 これらを同時にやった結果売上が30%上伸びた

・リストを3つ作り毎日読むこと

 ①仕事でやったミスを全部書き出すこと

 ②問題点を書き出す(仕事に関するイライラすることを残らず書き出す)

 ③職場でしていることを何か一つ挙げてごらん。

  そして、すべてもステップを50項目くらい挙げる

  例えば、報告書を書く

   どういうふうに書くのか?

   いつ書くのか?

   どういうふうに分類するのか?  など

 

第12章 (覚えておいてくれ)

   「試すことは簡単だが、変えることは難しい」ということ

 ・丁寧な文字の答案用紙=A評価

  汚い文字の答案用紙=C評価・・・見かけが違うだけで評価が違う

 ・足し算の間違いも縦に数字を並べないから起こる

 ・始めさえすれば新しいアイデアの方から君に飛びついてくるよ

 ・試すのは簡単だか変えるのは難しい

  目標設定者でも計画立案者でもなかった彼らは「冒険者」だったんだ。

 ・困難というのは一つ一つが「実施演習を始める合図」だ。

  試すというのは一つ一つが「世の中への問いかけ」だ。

  答えというのは一つ一つが「旅」だ。

・予定の計画は人生に任せておけばいい。

 君の仕事は「光」を集めることと、「カメラ」を持っていくことなんだから。

 第13章 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアだんだ

・2つのサイコロを2回投げる→目の合計の数字(2~12)が2つできる

 遅刻した言い訳を11個挙げ、2~12の番号をつける

 その数字の言い訳を組み合わせて物語をつくると、新しい言い訳ができる

 →古いアイデアが源泉となって、新しいアイデアが生み出せる

 ・とにかく、あちこち歩き回ってアイデアを拾い回っておくことだね。

 森を歩いて野イチゴを摘むように。

多くの人はアイデアを持ってない。でも考えは持っているんだよ。

第14章 君が「試すこと」に喜びを見出してくれるといいな

・ミスというのは「恥」「怒り」を覚えることなく認めること

 時間をおいてもう一度取り組んだ方がいい

・「ポストイット」を思い出せ、を合言葉にする

・問題と仲良くなったら問題でなくなる。

 問題の中を深く突き進むと反対側の「問題に非ず」に出る。

 冷静に見ると過ちは一つの問題なんだ。

 失敗も単なる問題に過ぎない。失敗の中を突き進むと反対側にでるよ。

 これは失敗にあらず。

 

エピローグ

1.リストをつくる

   ・仕事の内容   ・実地演習

2.アイデアの実験リスト

  

   THE  END