仕事は楽しいかね? デイル・ドーテン著

第1章 仕事は楽しいかね?

第2章 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。

    一つのくだらないことが何度も繰り返されていくのだ。

・ビンセントミレー: 同上の言葉

スタグフレーション(造語):スタグネーション(不景気)+インフレーション

・退屈と不安・・・同時に起こっている

・現代のことを職業的スタグフレーションとのこと

・君の考える成功のための戦略・最良の考え方を話してくれ。

 ①目標値を設定する。→枠に羅列した。

  目標値を設定しなければ到達することはできない。自分の人生を管理する。

 ②生きる姿勢を変える。→枠に羅列した。

  「ネガティブな思い込み、敬遠すべき考え方、固執する」を

   排除する考え方が並んだ

  この①②(1枚目)をよく見える場所に貼っておく

 →老人はこの①②の枠に巨大な✖を書いた。(老人は否定した)

第3章 試してみることに失敗はない

・これを上記①②(1枚目)の紙の横に貼っておく

第4章 明日は、今日と違う自分になる

・1枚目のうち①目標設定

 僕は仕事の上のあらゆる問題は情熱があれば解決する、と繰り返してきた。

 大好きなことをしろ。

 これには一つ問題がある。

 自分がどんな仕事が大好きか、どんな仕事を朝から晩までしたいか、

 わからないということだ。

 テニスが好きだけど能力の限界を知る

 ほとんどの人は情熱を目の当たりにすることなく育ってきた。

 理想の仕事についてちゃんとした考えを持っていないなら、

 物足りなさや取り残されたような思いを抱くだろう。

 その反面。これぞという思いを持っているとしても思い込みは禁物なんだ

 ずっとしたい仕事をしているのになぜか幸せじゃないんです。

 そういう人は計画を立てることに依存し過ぎている。

 「目標の弊害」といっている状態に陥っている。

・人生のある時点で仕事に対する目標を変えた人達がいる。

 彼らが責任を引き受け断念することを拒んでいたらどうなっていたか?

 例えば、ボリスエリツィン

 ロシア元大統領は、建築工事の現場監督をしていただろう。

・あなたは5年後どんな地位についていたいですか?

 これは頭のいい人がする質問だ。そんなことわからないじゃないか。

 目標がなければ進捗の度合を計れない。軌道修正できないじゃないか。

・「人生は、めいっぱい飛び跳ねなきゃ」

 目標に向かって努力しなさいとよく言われる。

 だけど人生はそんな規則正しいものじゃない。

 規則から外れたところでいろんな教訓を与えてくれるものだ。

 学校では直線的な見方を教えてくれる。人生は学校の先生にとって悪夢だろうね。

・目標を設定すると自己管理できているような気がするものだ。

 若者が「成功のための戦略」の紙に書いている「自分の人生をきちんと

 管理すること」を見て、老人が言う。

 「人生は思い通りにはならないからね。」

・たいていの人はマンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定するが、

 「今日の目標は明日のマンネリなんだよ」←老人いわく。

 老人が掲げた目標 「明日は今日とは違う自分になる」

第5章 遊び感覚でいろいろやって成り行きを見守る

    (これは老人の大好きな言葉のひとつ)

・毎日変わっていくんだよ。それはただひたすらよりよくなろうとすることだ。

 人は違うものになって初めてよりよくなれるんだから、

 それも1日も欠かさず変わらなければならない。

 これはものすごく大変なことだ。マンネリ打開策は簡単なことではない。

 人生は、進化だ。最終的に行き着くところが全くわからない。

・若者「自己啓発ツールは何も見出さなかった」

 「試すこと」に関して講演しようとしたこと(老人いわく)

 コイン投げ(マルキエル):表=勝ち、裏=負け、7回投げると最初の1000人が8人

・学生モードのままなんだ。

 「この課題をやっておきなさい。そうすればAがとれますよ。」の延長線上

・ベストセラーになれない、ブロードウェイの俳優になれない

 問題は才能のあるなしでも、勤勉かどうか、ということでもない。

 「コイン投げの達人」じゃないということなんだ。

 だから、僕(老人)は一つの目標しか持ってない。

 「毎日毎日、違う自分になること」

 これは、「試すことを続けなければならない」ということだ。

 「試す」ことは、手当たり次第にあれこれやってみることだ。

 チャンスを友人にする。

 「試してみることに失敗はない」

第6章 「必要は発明の母」かもしれないけど、「偶然は発明の父」なんだ。

コカ・コーラ:ジョン・エンバートン

 治療薬をつくっていた。シロップ薬の頭痛薬にソーダ水を加えて

 店で売るようにした、これがコカ・コーラになった。

②トールハウスのチョコチップクッキー

③リーバイス

 誰も欲しがらなかった帆布を売ろうとしたがダメ。オバーオールに帆布を使ってみた

キャノンデール

 駅の名前が社名に

⑤チャイナミストティー

 ミックスベリーフレーバー:捨てられる3つのティーを混ぜた

・すべて偶然の連続

 計画立案者は、もっと少なくてよくて、まぐれ当たり専門家こそもっとたくさん必要

第7章 目標に関する君の問題は、世の中は君の目標が達成されるまで

    じっとまっていたりしないということだよ。

・消費者

 「まず買おうと決めていろんな情報を得たんだ。これでいいやと思ってね」

 あまり論理的でない。

 「これでいいや」という気持ちをもっと持つべき。

 「まず、車を自分で決めていろいろ質問する」

・私はこう聞く「何を試してきたのかね?」

・「夢や目標が成功の秘訣だ」と数えきれないくらい耳にするけど、

 いざ、その夢なり、目標なりを実行に移して市場に入り込むと、

 10人中9人が失敗する。ろくでもない夢や目標だね。

・君は模範的な人のマネをしようとするけど、それはある一つの道をたどって

 他のみんなと似たり拠ったりの考えに行き着こうとしているに過ぎない。

サマセットモーム

 「小説を書くためのルールは3つある。

 だが残念ながらどんなルールなのか誰も知らない」

・「小説家を研究しても小説家にはなれないように、成功を研究しても

 成功は手に入らない」

 「成功した人に右へ倣えするけど、成功するというのはね、

 右へ倣えっていうのをしないことなんだ」

 「ピカソの絵のコピーを切り抜いてもピカソにはなれない」

・「模倣の代わりに革新を心がけ、昨日と違う自分になろうと日々努力するなら

 君は可能性を高めることができる」 

 もう10回中9回も失敗することはない。きっと10回中8回で済むよ。

 

第8章 「君の事業は試してみた結果失敗したのではない。

     試すこと自体が欠落していたんだ」

・10回中8回は失敗するのでわくわくすることは難しいですね(若者)

 10回やって2回成功するのは悪くないないだよ(老人)

 現実的に何かを達成するのは宝くじに似ている。

 まず、有能で勤勉であることによってくじを買う。

 そして多くの人が一つのチャンスを手に入れ1/10の確立にかける。

 2/10に引き上げられるかを君に教えてあげたいと思っている。

・多くの人は職業を選び期待される仕事をしその業界で

 成功している人たちのようになろうとする。

 その結果、他の人と同じことをすることになる。

 斬新で素晴らしいアイデアが出てくれば皆がそれに飛びつく。

 そういう人達一人一人に何が起きているのか?

 彼らは他人を凌駕する人材になろうとしているけど、

 それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている。

 そして手に入るのはその上位10%に入るという1/10の確率くらいなものだ。

 一つの職業に一つのチャンス、そして1/10の可能性というわけだ。

・新しい事業を始めることを考えてみる。

 多くの人は始めない。それは危険を冒すことになるからだ。リスクが大きいからだ。

・心理学者ジョンモーエン 賭け事をする心理

 財産が10倍になるか、0になる確率が、50:50の賭けでも人はやらない。

 勝った場合100万ドルもらえる

 負けた場合  10万ドル払う

 ①勝ち:負け=5回:5回の場合(10回賭けて)

  100万ドル×5回=500万ドル、▲10万ドル×5回=▲50万円

  →450万ドルの儲け

 ②勝ち:負け=1回:9回の場合(10回賭けて)

  100万ドル×1回=100万ドル、▲10万ドル×9回=▲90万円

  →10万ドルの儲け

 成功の確率は50:50よりずっと低い。

 成功の宝くじでは勝つチャンスは何百と手に入るし、

 そのほとんどは大損するものじゃないということを知っててほしい。

 他人を凌ぎたいと思うなら、まず最初に越えるべきだけど

 一番難しいステップは「並みの人」をやめることだ。

 成功のゲームをするためには人は懸命によりよくなろうと

 常に違った自分を目指さなければならない。

 それはつまり、「絶えず、試し続けること」

・他人を凌ぐための二つのルール

 ①適切な時や、完璧な機会なんてない

  この場で直ちに始めることだ。

 ②パッと思い浮かぶものはたいてい使い古されたものだし、

 パッと浮かんだわけでもないものも、やっぱり使い古されたものだということだ。

  一か八かの賭けをしないならチャンスなど一つもない。

  試してみることに失敗はない。

・新たな展開を起こさなかった君たちの会社は、

 ライバル会社にとって止まったまま動かない標的だったんだ。

 君たちの事業は試してみて失敗に終わったものではない。

 試すこと自体が欠落していた。

・「完璧」では十分ではない。まだ、「試してみる」必要があるということだ。

  ある事柄が完璧だと決め込んでしまったら、

 その事柄はそれ以上良くならずライバルに追い抜かれるのを待つだけだ。

 完璧とはダメになる第一段階ということだ。

 試したことがすべてうまくいくことはあり得ない。

 計画なんてたいていうまくいかないものだ。

 アイデアというものはなかなかうまくいかないかもしれないけど、

 「試してみる」ってことはそうじゃないことなんだ。

 「実施演習に、失敗はない」

 何かをやってみてろくでもないアイデアだとわかった時、

 君は元の場所に戻ることはない。必ず何か学ぶからだ。

 学ぶべきものがないとわかった時は、その前にやっていたことに価値を置くこと。

・「試してみることに失敗はない」ということは真実だ。

 いろんなことを楽しくやって新しいことを試してみる。

 目をしっかり開けておいてほしいということなんだ。

 難しいと思うことは違う自分になること。

 たいていの人は「変化」なんて大嫌いだからね。

は変化は大嫌いだけど、試してみることは大好きなんだ」

・ホウソウオン効果?:産業心理学

 労働者はリサーチに参加するのが好き

 生産性が上がった理由の50%は、「賃金」

 ①人は試すことが大好きだ

 ②人はチームの鏡になりたがり、そして実験グループはエリートのグループだ、

  自分は実験グループの要だと認識すると互いに協力し合うようになる。

  そして監督者の仕事まで自分たちでこなすようになる。

 ③現代においてリサーチする人たちは、完璧なリサーチのやり方を求め続けている。

  そのため視野がどんどん狭くなりついに何も見えなくなってしまっている。

  一つの小さな変化の中にこそこそ隠れていても何も起こりはしない。

  でもその何もない状態を一気に変えたら何かすごいものが手に入る。

   →生産性が30%UP

  あらゆるものを変えて更にもう一度変えることなんだよ。

・「僕の人生はずっと昔からホウソウオン効果の連続なんだよ」

 

第10章 それはね、「あるべき状態より良くあること」なんだ

・供給過多の時代に僕らは生きている。

・仰天すること、ビックリすること、が僕達には必要なんだ。

 彼は皆の一歩先に出た。マジックを使ったんだ。

・本当の達成とは、「あるべき状態より良くあること」なんだ。

 そしてただ良いだけじゃなくマジックだね。

 例えば、ウォールトディズニー

②フルート奏者:「完璧より良くありたい」

①②とも「違いの論理」

・平凡であることは難しく、創造的であることは易しい

 

第11章 もし、宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして

     君はそれにふさわしいかね?

・僕たちは失敗することを怖がり過ぎて、それが宇宙からの贈物だってことに

 気づこうとしないんだ。

・素晴らしいチャンスを見逃さないことなんだよ。

・紳士服の店に水槽を置くアイデア

 商品のレイアウトを変えるアイデア

 開店時間を早くして出勤時を狙うアイデア

 これらを同時にやった結果売上が30%上伸びた

・リストを3つ作り毎日読むこと

 ①仕事でやったミスを全部書き出すこと

 ②問題点を書き出す(仕事に関するイライラすることを残らず書き出す)

 ③職場でしていることを何か一つ挙げてごらん。

  そして、すべてもステップを50項目くらい挙げる

  例えば、報告書を書く

   どういうふうに書くのか?

   いつ書くのか?

   どういうふうに分類するのか?  など

 

第12章 (覚えておいてくれ)

   「試すことは簡単だが、変えることは難しい」ということ

 ・丁寧な文字の答案用紙=A評価

  汚い文字の答案用紙=C評価・・・見かけが違うだけで評価が違う

 ・足し算の間違いも縦に数字を並べないから起こる

 ・始めさえすれば新しいアイデアの方から君に飛びついてくるよ

 ・試すのは簡単だか変えるのは難しい

  目標設定者でも計画立案者でもなかった彼らは「冒険者」だったんだ。

 ・困難というのは一つ一つが「実施演習を始める合図」だ。

  試すというのは一つ一つが「世の中への問いかけ」だ。

  答えというのは一つ一つが「旅」だ。

・予定の計画は人生に任せておけばいい。

 君の仕事は「光」を集めることと、「カメラ」を持っていくことなんだから。

 第13章 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアだんだ

・2つのサイコロを2回投げる→目の合計の数字(2~12)が2つできる

 遅刻した言い訳を11個挙げ、2~12の番号をつける

 その数字の言い訳を組み合わせて物語をつくると、新しい言い訳ができる

 →古いアイデアが源泉となって、新しいアイデアが生み出せる

 ・とにかく、あちこち歩き回ってアイデアを拾い回っておくことだね。

 森を歩いて野イチゴを摘むように。

多くの人はアイデアを持ってない。でも考えは持っているんだよ。

第14章 君が「試すこと」に喜びを見出してくれるといいな

・ミスというのは「恥」「怒り」を覚えることなく認めること

 時間をおいてもう一度取り組んだ方がいい

・「ポストイット」を思い出せ、を合言葉にする

・問題と仲良くなったら問題でなくなる。

 問題の中を深く突き進むと反対側の「問題に非ず」に出る。

 冷静に見ると過ちは一つの問題なんだ。

 失敗も単なる問題に過ぎない。失敗の中を突き進むと反対側にでるよ。

 これは失敗にあらず。

 

エピローグ

1.リストをつくる

   ・仕事の内容   ・実地演習

2.アイデアの実験リスト

  

   THE  END