アランの幸福論 神谷幹夫著
なぜ、生きることが辛くなるのか?
ただ一つのことに本気になってみよう。
ゲーテを引用
「青春が追い求めているものを老年は豊かに得ている」
落ち込む人は、本気になってただ一つのことを求めなかったからだ。
本気になることのよさは、先のことを考えないことだ。
過ぎ去ったことを考えないことだ。
今までの教えられた利口さではどうにもならないから人は本気になるのである。
すべてを自分が握っているということだ。
それに目覚めること。
考えるのは、出発してからでも遅くない。
勢いづいている馬でなければ連れていくこととはできない。
船も推進力がなければ舵が取れない
何としても出発する必要があるのだ。
どこへいくかを考えるのはまず出発してからのことである。
魂たちは、大草原に連れていかれる。
そこでそれぞれの運命を選びとらねばならなかった。
お金の欲しかった人はお金の入った運命を
賢者たちは、地道な運命を
一生涯自分の欲望を追いかけ回した人たちは御馳走のお皿しか目に入らなかった。