蘇る健康法 過去から未来へのメッセージ 小林弘幸著
【青葉は目の薬】 創造力・想像力に磨きをかける
●人は何かを楽しく想像して創造しているとき、つまり、楽しく手足を動かしてクリエイティブなことをしているとき、おのずと自律神経が整い、脳の働きも活性化する。
・「晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。
楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ」
・「楽しまずして、何の人生ぞや」
・仕事、趣味を含めて一日一日、自分の創造力や想像力を
楽しく発揮することは楽しい。
その人の感性は決して衰えることはない、
その人の人生は若い頃を超えてより豊かに充実したものになる。
●人生の質を高めるために、自然に学び、自然を味方につける
・「青葉は目の薬」
・「青葉」=「自然」は加齢とストレスによって乱れがちな自律神経を
高いレベルで安定させ、整える。
素晴らしい癒しと回復の力を私たちに与えてくれる。
・人間は五感(視覚・嗅覚・触覚・聴覚・味覚)で生きている。
その五感は、自律神経のバランスにダイレクトに影響する。
五感をいかに磨き、フルに活用できるかということで
私たちの人生の質は大きく変わってくる。
五感を磨きベストな状態に整えてくれる強い味方
=水、香り、音楽、自然(これが最も素晴らしい味方)
・ヴォルテール(フランス哲学者)
「自然は常に教育よりも一層大きな力を持っていた」
・ゲーテ(ドイツ哲学者)
「なぜ、私は好んで自然と交わるかというと、
自然は常に正しく、誤りはもっぱら私の方にあるからだ。」
・寺田寅彦(物理学者)
「科学者になるには自然を恋人としなければならない。
自然はやはりその恋人にのみまごころを打ち明けるものである。」
・モンテーニュ(フランス哲学者)
「賢者は自然の富を熱心に求める」
・ヘルマンヘッセ(ドイツ作家)
「木は神聖なものである。
木と話す、木に耳を傾けることを知るものは真理を知る。
木は教養も処方も説かない。
木は個々のことにとらわれず生の根源法則を説く。」
・オーギュスト・ロダン(フランス彫刻家)
「私が自分を知る一切のものを学び得たのは
野原や森の外気の中でのことである」
●1シーズンに1回、どこか行きたいところに行く
その目標を立てた時点から私たちの「感性」=「創造力や想像力」は
磨かれていき、自律神経もよい状態に整ってくる。
・山路愛山(評論家・歴史家)
「日本人は、古きより美しくやさしき自然に育てられて
美しくやさしき詩人たるべく養われたりき」
・中村天風(思想家)
「人生あまり難しく考えなさんな。
暗かったら窓を開けろ、光が差してくる」
年を重ねれば重ねるほど、日々の中にできる限り自然を取り入れ
そこから素直に学ぶことが大切。
●器を大きくすることは、人生を輝かせる大事な鍵の一つ
・徳川家康
「人生に大切なことは、
五文字でいえば、上を見るな。七文字でいえば、身の程を知れ」
・自分の器を大きくするためには、
まずは、客観的に自分の身の程を知ること。
なぜなら、人は「自分の身の程を知った」ときこそ、
「自分の身の程を伸ばす」ことができ、
「自分の器を大きくする」ことができる。
・まずは、自分の器が小さいことを知る。
そこで初めて。その器の小ささをどうやってカバーできるかを
考えることができる。
50代ではもう遅い、ではなく、50代だからこそ自分を大器に変えていける。
●一日のスケジュールに1~2時間、フリーな時間をつくる
・「考える習慣」を身につけるためには、時間管理さえ工夫すればできる。
●一日一つのテーマを決めて10分間徹底的にじっくり考える
・自分に考えられることは一日一つだけなのだと潔く諦めること。
【人間万事塞翁が馬】感謝・感動を忘れずに生きる
●人生にはほんとうに無駄なことはない
・これが身に染みて理解できるのは、実は50代からである。
人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。(坂本龍馬)
●短気は損気、嫉妬と怒りは自律神経の最大の敵と知る
・体の中で、自律神経のうち交感神経の働きが極端に上がり、血管が収縮し、
血流が滞り、血液がドロドロになってしまう。
内臓器官や脳の働きが低下し、血管がダメージを受けて老化が促進される。
心と体の老化を促進させている。
・欧米では人前で声を荒げるというのは、自分の心さえコントロールできない
ダメな人間だ、とみなされる。
●「心のぜい肉」を落として誤り上手になろう
・余計な見栄やプライドというのは、いわば「心のぜい肉」
謝ることで損をすることはない。得をするばかり。
●ゆっくり動けば感謝も自然に湧いてくる
・ゆっくり動くことでえも言われぬ余裕が生まれる。
【人の人生がよかったかどうか、それは死ぬまでわからない】
・人生を川の流れに例えるとするならば、川の流れにあらがって
上流に戻ろうともがく人ほどかえってうまくいかず早く疲れて枯れてしまう。
川の流れに素直に身を任せて、その時折の景色を自分らしく楽しんでいる人は
下流に行けば行くほどゆったりと豊かにその幅を増し美しいままに流れて行ける。
・「行雲流水」:禅の言葉
空を行く雲のように、流れる水のように、何事にもとらわれることなく、
その時その時を無心に自由自在に生きていくこと。
・「職業に貴賎はない、生き方に貴賎がある」:勝海舟
・「年をとると人は自分に二つの手があることに気づきます。
一つは、自分を助ける手。
もう一つは、他人を助ける手。」:オードリー・ヘップバーン