甦りの諸句

運命を拓く 天風師 20220416

積極的に生きるための具体策
積極的に行動するためには、、、
 ←心が積極的
 ←「感応性能」(外的な刺激を受け止め反応する心のアンテナ)の働きが積極的
この「感応性能」を積極的にする方法が、以下の3つ。

1.観念要素の更改
 潜在意識に蓄積されている「観念要素(思考を組み立てる素材となる要素)」を
 マイナス要素からプラス要素へと取り替える。
 感応性能には、暗示にかかりやすいという性質があるため、
 与えられた暗示に素直に即応していく。
 [更改のしくみ]
 ・マイナスの「観念要素」の押し出し効果
 ・休暇中のプラス要素の活性化効果
 ・すでに蓄積されているマイナスの「観念要素」の不活性化効果

(1)自己暗示法
 ①連想暗示法
  意識的に積極的なことだけを連想する。
  特に寝がけの連想は大切である。
  睡眠は神人冥合のとき(天風師いわく)=人間の生命に自然の力が結合するとき
  眠っている時こそ、活力の受容量が増す。
  [やり方]
  ・毎夜、寝がけに行なう。
   一日の疲労をとり、休養するために睡眠をとるのだから、
   肉体だけでなく精神にも安らぎを与えよう、という気持ちで楽しいことを連想する。
  ・明るく、朗らかに、生き生きとして、勇ましい、積極的なことを連想する。
  ・悲しいこと、腹の立つこと、気がかりなこと、消極的なことは寝床に中に一切持ち込まない。
 ②命令暗示法
  自分に命令して、潜在意識に働きかける暗示の方法
  必ず達成させるぞ、という不動の信念でやれば、観念要素を積極的にするだけでなく、念願することが思い通りに実現する。
  [やり方]
  ・寝がけに自分の顔を鏡に映す。鏡は手鏡くらいの小さなものでよい。
  ・眉間に意識を集中させる(顔全体が見やすくなる)
  ・鏡の顔に向かい、二人称(お前は、、、)で呼びかける。
  ・自分のなりたい状態、望んでいる念願を一つだけ選ぶ。
  ・命令的な言葉で、自分の耳に聞こえるつぶやくくらいの声で、ただ一度真剣に発音する。
  ・命令したことが現実化するまで、同一命令を続行し、途中で他のものに変更しない。
  ・例えば、
   「お前は、信念が強くなる!」
   「お前は、もっと元気が出る!」 
 ③断定暗示法
  前夜に命令したことを、既に具体化された状況で、断定した言葉で表現する。
  その時、自分の状況がどうであろうと棚上げし、自分の耳に聞こえるようにはっきりと断言する。
  命令暗示法によって、潜在意識に暗示づけられたものを、実在意識に引き戻し、
  実生活に役立てるという効果がある。
  ・例えば、
   「お前は、信念が強くなる!」→「私は、今日は信念が強くなった!」
  目覚めた直後にやること。
  鏡は用いても用いなくてもよい。
  一日中、回数多くやる方がより効果的。

(2)他面暗示法
 プラスの暗示をたくさん摂取しよう、ということと
 プラス人間やプラス集団を選んで交際しよう、ということである。
 ④積極的暗示の摂取
 ⑤積極的人間との交際
 ⑥積極的集団との交際

2.積極精神の養成
 「人間の生命には、生まれながら与えられたる天賦の積極精神というものがある。
 生まれながら与えられているのだから、この与えられたものを発言できないはずはないんだという
 敢然たる信念を我が心に持つことである。」
 [5つの実践項目]
 (1)内省検討:
    自分の心の姿勢を客観的に評価する
    自分の心の状態を冷静に評価する。
    以下の「消極的感情」の発現はなかったか?
    ①怒ること ②悲しむこと ③恐れること ④憎むこと ⑤やきもちをやくこと
    ⑥恨むこと ⑦悩むこと ⑧苦労すること ⑨煩悶すること ⑩迷うこと
    自分の中に取り入れてよいもの、悪いものを見分ける
 (3)言行の積極化:
    人に対して積極的な言葉を使い、積極的な行動を行なう
 (4)取越苦労厳禁:
    自分の力でどうにもならないことは悩まない、考えない
    まだ現実化していない苦労の先取りはやめよう
    「取越苦労は、消極的観念から思考されるものである。
    いつまで考えても、決して自分の安心するような積極的な方面に心を振り向けることはできない。
    ただいたずらに、思えば思うほど、その思考は独断的推理や歪曲したものになり、
    いよいよ迷い苦しむ結果を自らつくってしまうことになる。
    心のエネルギーはどんどん消耗されていく。
    結果、食欲不振になり、睡眠不足になるなど、マイナス状態に陥ることが多い。」(天風師)    
    取越苦労は、創造作用の悪用である。
    苦労性から解放されたとき、人は現実の楽しさに心を馴染(なじ)ませることができる。
    [古歌]
    「さしあたる そのことのみをただ思え 過去は及ばず 未来は知られず」
  (5)正義の実行:
    感謝を先に口にし、不平不満ばかりこぼさない

3.神経反射の調整 :クンバハカ法




④安定打坐密法→無念無想の状態、境に達入するための独特の座禅法
⑤雑念妄想を綺麗に洗い噛める方法
⑥甦りの誦句 よみがえりのしょうく→自分の心のものとすること

◼️朝旦偈辞 ちょろたんげじ

私は今、力と勇気と信念とをもって甦り

新し元気をもって

正しい人間としての本領発揮と、

その本分の実践に

向かわんとするのである。

我はまた、

我が日々の仕事に、溢るる熱をもって赴く。おもむく

我はまた、

欣びと感謝に満たされて進み行かん。

一切の希望、一切の目的は、

厳粛に正しいものをもって標準として定めよう。

そして恒に明るく朗らかに統一道を実践し

ひたむきに、人の世のために役立つ自己を

完成することに力しょう。