ゼロ秒思考 行動編 即断即決、即実行のトレーニング -赤羽雄二著-
即断即決、即実行しないのは
多くの場合「逃げ」である。
ためらい、迷い、躊躇、逡巡に
ほとんど価値はなく、時間の無駄なのだ。
第1章 即断即決、即実行はなぜ難しいのか?
(1)6つの実行すべき理由
①先手を打てる
②PDCAを早く何度も回せる
③生産性が上がる
④周囲から信頼される
⑤部下もつられて素早く動く
⑥組織全体が活気づく
(2)8つの妨げる心理的ブロック
①情報を集めきらないと不安、怖い
②すぐ頭がいっぱいになる
③予定を変えることが不安。何もかも決めておきたい
④人に依頼すること、頼ることが面倒、不安
⑤選択肢を出し切らないと不安、怖い
⑥「失敗したらどうしよう」とやる前に悩む
⑦即断即決、即実行に拒否感、アレルギーがある
⑧わかっていても動けない
第2章 即断即決、即実行を支えるもの
(1)全体感がないから動けない
(2)全体感を持つための2つのトレーニング
①「オプション」とは何か?
②「フレームワーク」とは何か?
第3章 即断即決、即実行のツール1:オプション
(1)大胆な選択肢を漏らさず挙げ、評価する
①まずは思い込みを排除し最大限に考える
②本当の目的と制限に従って絞り込む
③全体感とともに、縦・横の切り口で見直すことで評価する
(2)オプションを評価する最適な方法
①4~5個の評価基準を決める
②①を評価する→重み付け
「◎非常によい(4点)、○かなりよい(2点)、△よくない(1点)、×まったくだめ(0点)」
(3)オプションを使いこなすトレーニング
オプションを習慣化する工夫
→フォーマットを予め用意しておき、即座に記入する
→評価の例を蓄積する、再活用する
→A4メモ書き
案件の発生ごとに3オプション(選択肢)を立案・評価する、
これを1日4案件行なう
案件としては、例えば、次のタイトル
・企画の方向性
・新事業案
・今週会うべき人
・転職すべき企業
・週末の予定・・・など
[例]
タイトル:年末年始の過ごし方
オプション:縦軸
①自宅でのんびり過ごす
②実家に帰る
③ホテルで過ごす
④国内旅行に行く
⑤海外旅行に行く
評価基準:横軸
①楽しさ
②目新しさ
③親孝行度
④費用の少なさ
評価:◎○△×
第4章 即断即決、即実行のツール2:フレームワーク
2×2マトリックス
全体感を持てるようになる
突発的なことが起きても動じなくなる
その場その瞬間に、何が課題で、それがどのくらい深刻かが見えてくる
正しいフレームワークの作り方、チェックの方法
①今何を整理しようとしているのか
②その整理するものをどういう軸で整理すると最も意味があるのか
③2×2に分けたとき、縦・横それぞれ2つの箱のラベルは適切か
④4つの箱それぞれに適切な内容を記入することができるか
⑤タイトル、軸、ラベル、分類した内容の間で齟齬がないか
⑥全体として有用か
第5章 即断即決、即実行の実践ポイント
ポイント1:普段からできるだけ迷いを持たない
「自分がどういうことで迷うのか、なぜ迷うのか」を整理してみる
「自分がどういうときは迷わずにできたのか、なぜできたのか」整理してみる
「いつも迷わずに行動している同僚、先輩、友人がなぜそのようにできるのか」
整理してみる
「自分としては今度どうやって迷わないようにするか」整理してみる
ポイント2:普段からの質問にできるだけ即答する
①相手の質問、問題指摘を聞きながら遠慮せずにメモする、全部理解する
②相手が話し終わる少し前からどう答えるか決めておく
3,4のポイントを箇条書きしておく
③相手が話し終わったら即答する
ポイント3
普段からすべての仕事を1分1秒でも速くする
①人に会う以外の仕事は短縮
②毎日10~20ページ、A4メモを書いて整理する
③メールは速攻返信
④単語登録、書類再利用
⑤やらずに済むことはできるだけやらない、自分の優先順位を説明
ポイント4
常にPDCAを回し、ノウハウを蓄積し続ける
期限内にPDCAを2ラウンド回す努力をする