ジェームズ・クリア式 複利で伸びる1つの習慣:Atomic Habits by James Clear  

Atomic Habits :原始的習慣(直訳)とは、

ごく小さな、日常の決まりきった行ない、無意識の反応

 

【副題】 An Easy &Proven Way to Build Good Habits & Break Bad One

習慣は自己改善を複利で積み上げたものである。

毎日1パーセントの改善が長期的に大きな改善になる。

自己完全が複利の利子を生んでいくようなものである。

投資した金が複利で増えるように、習慣の効果も繰り返すことで大きくなっていく。

1日ではほとんど違いがないように見えても、

数か月や数年をかけてもたらされる影響は計り知れない。

2年、5年、あるいは10年後に振り返って初めて、

良い習慣による利益と、悪い習慣による損失がはっきり目に見えてくる。

 

「小さな変化が驚くべき成果をもたらす」

 

【基本】なぜ小さな変化が大きな違いをもたらすのか

 (1)最小習慣の驚くべき力

 (2)習慣がアイデンティティーを形成する(逆もまた真なり)

 (3)シンプルな四つのステップで良い習慣を身につける

【第一の法則】はっきりさせる

 (4)人は正しく見ていない

 (5)新しい習慣を始める最善の方法

 (6)モチベーションを過大評価せず、環境を重視する

 (7)自制心を保つコツ

【第二の法則】魅力的にする

 (8)習慣を魅力的にする方法

 (9)習慣作りにおける家族と友人の役割

 (10)悪い習慣を見つけて直す方法

【第三の法則】易しくする

 (11)ゆっくり歩もう、でも後退してはいけない

 (12)最少努力の法則

 (13)二分間ルールで先延ばしを止める方法

 (14)良い習慣を必然にし、悪い習慣を不可能にする方法

【第四の法則】満足できるものにする

 (15)行動変化の大原則

 (16)良い習慣を毎日続ける方法

 (17)見張ってくれる人がいればすべてが変わる

【さらなる戦略】改善するだけでなく、本物になるには

 (18)才能の真実(遺伝子が関係するときと、そうでないとき)

 (19)ゴルディロックスの原理

   -生活や仕事でモチベーションを保つ方法-

 (20)良い習慣のマイナス面

 【結論】成果を保つコツ

古代ギリシャの寓話:ソリテス・パラドックス(直訳:堆積の逆説)

 →小さな行動を何度も繰り返すことの効果について教えてくれる。

・「小さな変化で生活をすっかり変えられるだろうか?」

 「できそうにない」とあなたは答えるだろう。

 でも、もう一つ変化させたらどうだろう?

 さらに、もう一つ変化させたら? もう一つでは?

  ある時点で、自分の生活は小さな変化によって一変したと認めざるを得ないだろう。

・習慣変化の究極の目標は、単に1パーセントの改善ではなく、何千もの改善である。

 それは最小習慣を積み上げた山であり、それぞれが仕組み全体の基本単位となる。 

・小さな変化を積み上げていくと、しだいに人生の天秤が動き始める。

 一つ一つの改善は、一粒の砂を天秤のプラスの方へ加えていって、

 物事を自分の有利な方へ傾けていくようなものだ。

 もし続けていれば、ついに転換点を迎える。

 すると突然、良い習慣を続けるのが楽になる。

 仕組みの重みが有利に働くからだ。

● 成功は、到達すべき目標でもゴールでもない。

 成功は、「改善の仕組み」であり、「果てしなく改良し続けるプロセス」である。

・「もし、あなたが習慣を変えられずに困っているなら、

  問題はあなたにあるのではない。仕組みに問題がある。」 

・この本の行動変化の4つの法則によって、

 良い仕組みを築き、良い習慣を形成するための対策と戦略を手に入れた。

 ①習慣をわすれてしますことがあるから「はっきりさせる」

 ②始めたくない時には「魅力的にする」

 ③習慣が難しすぎると感じることも多いので「易しくする」

 ④続ける気になれない時には「満足できるものにする」

・これは持続的なプロセスであり、ゴール・恒久的解決ではない。

 改善したいと思うたびに、1%良くなる方法を探しながら、

 行動変化の4つの法則を、次の障害にぶつかるまで回していけばいい。

・成果を得つづける秘訣は、改善することを止めないことだ。

 仕事を止めなければ、驚くほどのビジネスを築ける

 トレーニングを止めなければ、驚くほどの身体になれる。

 学習を止めなければ、驚くほどの知識が身につく。

 貯蓄を止めなければ、驚くほどの財産になる。

   親切にするのを止めなければ、驚くほどの友情が生まれる。

 小さな習慣はただ加算されるのではない。複利で大きくなっていく。

 これが「最小習慣」の力である。小さな変化が驚くべき成果をもたらす。