他人とうまくやっていく 対人関係28のルール アラン&バーバラ・ピーズ著
著者は、
55の言語に翻訳された世界的ベストセラー
「話を聞かない男、地図が読めない女」の著者
副題 あらゆるシチュエーションで、
人を魅了し、人を動かす、カリスマスキルが
すべてこの1冊に
28のルール
人間の「3つの本質」:誰もが持っている3つの衝動
①人間にとって最大の欲求は、「自分を重要な存在だ」と感じ、
感謝されたいと思うこと
⇒相手に「自分は重要な人間だ」と思わせることができる人ほど、
相手からpositiveな反応を引き出すことができる。
②興味の対象は何よりも「自分自身」
⇒相手が何を考え、何を求めているかという観点からアプローチする
③「返報性」という自然の法則
⇒positiveなものでも、negativeなものでも、
何かを相手に差し出せば、それはいつかどこかで
何倍にもなって返ってくる。
[ひびいた言葉、ルールを抜粋]
・「本音」でほめる
会話の途中で相手の名前を呼ぶ。「なぜ」を説明する
「アラン、君っていい先生だね。
なぜって、生徒一人一人をよくみているからね」
・上手な質問=オープン型の質問
「どうやって・・・」「・・・について教えて下さい」「どんなふうに・・・」
「なぜ・・・」
クローズ型の質問
「いつ・・・」「どこで・・・」「どの・・・」
・会話を続ける:「ブリッジ」
「具体的には・・」「例えば・・・」「ということは・・・」
「あたなだったら・・・」
・笑顔:話している相手に対して笑顔を見せると、ほぼ相手も笑顔を返してくる。
・相手に「共感」する
たいていの人は、自分のことや自分の置かれた状況について、
他人の共感と理解得たいと思っている。
相手に共感を伝えるには
「feel感じる」「felt感じた」「found気づいた」
と呼ばれるテクニックが効果的。
・言ってはいけない「NGフレーズ12」
①「・・・みたいな」「・・・のような」→自信がない、自分でわかっていない
②「わかるでしょ?」→自分でも何を言いたいのかよくわかっていない
③「奥さん」「旦那さん」→パートナーを人として尊重していない
④「本当の話」「率直に言って」「正直なところ」「ぶっちゃけ」「マジで」
→本音を隠そうとしている、誇張、うそをつこうとしている
⑤「当然」→同意を強制しようとしている
⑥「べき」「はず」→同意を強制しようとしている
⑦「悪くとらないでほしいんだけど」→批判的なことを言おうとしている
⑧「私見ですが・・・」→独りよがりな意見を言おうとしている
⑨「○○するつもりはないんだけど・・・」→まさに○○しようとしている
⑩「頑張ります」→期待しないでください
⑪「全力を尽くします」→全く申し訳ないと思っていない
⑫「申し訳ないですが・・・」→全く申し訳ないと思っていない
・会話に取り入れたい「魔法の言葉12」
①発見 ②約束 ③愛 ④証明 ⑤成果 ⑥節約
⑦簡単 ⑧健康 ⑨金 ⑩新しい ⑪安全 ⑫あなた
●不安は時間の無駄
87%=実現しない
7 %=実現する
6%=自分の力ではどうにもならない
私たちが日々感じている「不安」の大半は実際には起きず、
実際に起きることに対しても私たちができることはほとんどないということ。
不安に対してあれこれ気をもむのは時間の無駄でしかない。
不安=FEARの正体
F=False:うその
E=Evidence:証拠が
A=Appearing:見える
R=Real:本物に
不安とは、起こってほしくない状況を想像することによって生じる身体反応。
起こってほしい事だけを考えるのです。
起こってほしいことは、考えない限り実際に起こることはまずありません。
・スピーチで人の心を動かす
①やれやれ:退屈だと決めつけている聞き手を揺さぶり注意を引き付ける
ドラマチックでユーモラスな印象に残るエピソードやセリフ
②なぜその話題に?:エピソードやセリフを取り上げた理由を伝える
③例えば?:話が事実であり、なぜそれが大切なのか、
3つのポイントに分けて伝える
④それで?:「さて、私が申し上げたいことはこういうことです。・・・」
・情報の定着率
耳だけ=10%
目と耳=51%
目と耳と感情=92%
・相手の心をつかむ「必勝ボディランゲージ10」
①両手のひらを上向きにする
②手の指をぴったり合わせる
③ひじをゆったりと開いて座る
④相手のパーソナルスペースを尊重する、相手との距離を保つ
⑤相手のボディランゲージをまねる:ミラーリング
⑥相手の話す速度に合わせる
⑦腕組をしない
⑧相手のひじをタッチする
⑨相手の名前を復唱する
⑩自分の顔を触らない:情報を隠したり、うそをついたりしている時、触る
[一番大事なこと]:実践しよう
バケツの水を入れ換えよう
私たち人間は、生まれたその日から訓練する「トレーナー」によって
条件付けをされている。
その条件付けはささやかものだが、繰り返しによって私たちの無意識に入り込み、
将来訪れるであろう決断の時に備えて蓄えられる。
守ってくれるものもあり、成長を阻むものにもなる。
私たちは条件付けによって精神的、感情的な鎖につながれることになる。
メディアが発する警告は、
かすかに聞こえるものでも反復して聞かされることで
私たちの思考回路に組み込まれていきます。
繰り返し聞かされるのは、
「自分に何ができるか」ではなく「自分に何ができないか」だ。
否定的な条件付けの反復で成功から遠ざけられてしまったのです。
現在のあなたの習慣や人生に対する態度=「バケツの中の水」だと想像してみる。
習得した新しいスキルや前向きな取り組み方の一つ一つ=「小石」だ想像してみる。
あなたは、小石をバケツの中に一つ一つ落としていきます。
あふれ出た水は現在の否定的な習慣、態度。
水のほとんどが小石に場所を譲って、
バケツは前向きなスキルや態度習慣でいっぱいになる。
高いレベルで他人とかかわり、よりおもしろく影響力のある魅力的な人物になり
他人を前向きな決断へと導いていくためにはこれらの小石が必要だ。
毎日一つのスキルを取り上げて
それがあなたという人間の一部になるまでトレーニングを繰り返せば
新しい習慣が身に付き、それは生涯失われることはない。
いまこそ、negative習慣からpositive習慣に置き換え、
ゾウのトレーニングと同様に「反復学習」「positiveな行動の実践」することで、
「できる」ことがあなたの「習慣」になるのだ。