この1冊ここまで読むか 鹿島茂著
超
深掘り読書のススメ
鹿島茂 著
フランス文学者 ALL REVIEWS主宰
楠木健
NETFLIX コンテンツ帝国の野望
絶滅の人類史
ルイボナバルトのブリュメール18日
日本を襲った スペイン・ インフルエンザ
9条入門
楠木建が薦める 関連図書
企業や経営者について書いた数多くの本の中で、 ドラマとして「とに かく面白い」ものを挙げる。
『インテル: 世界で最も重要な会社の産業史』
マイケル・マローン 土方奈美(訳) 文藝春秋 2015年 ロバート・ノイス、ゴードン・ムーア、アンディ・グローブ持ち味がまったく異なる3人の天才の葛藤の中で一時代を画した企業が生まれた。 大傑作 の群像劇にして大河ドラマ。
レイ・クロック、ロバート・アンダーソン 野崎稚恵(訳)ほか プレジデント社 2007年
紆余曲折を経て、50歳を過ぎてマクドナルド帝国を築き上げた男の一代記。
欲が深くてよく働く。 創業経営者はこうでなくてはならない。
『完本カリスマ: 中内功とダイエーの「戦後」」 佐野 ちくま文庫 2009年
流通革命を成し遂げた小売の天才。 影が深ければ光は強く、 また光が強い ほど影も深くなる。 人間ドラマの傑作。
『おそめ:伝説の銀座マダム』
京都祇園の芸妓を振り出しに東京へ進出、銀座で「クラブ」という業態を創 したイノベーターの人生を辿る。 天才的商売人の栄光と悲哀を余すとこ
ろなく描く。
『江副浩正』
馬場マコト 土屋洋 日経BP 2017年
稀代の起業家の2つの顔。 成功をもたらした類まれなる才能が天才を破滅 へと導く。 人間の不思議を抉り出す傑作。
成毛眞が薦める
関連図書
『チェンジング・ブルー: 気候変動の謎に迫る』
『資本主義对資本主義 改訂新版』
ミシェル・アルベール 久水宏之(監修) 小池はるひ (訳) 竹内書店新社 2011年
『サピエンス全史: 文明の構造と人類の幸福』
ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之(訳) 河出書房新社 2016年
『ブループリント: 「よい未来」を築くための進化論と人類史』 ニコラス・クリスタキス 鬼澤忍(訳)ほか NewsPicks パブリッシング 2020年
『量子革命 : アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突』 マンジット・クマール 青木薫 (訳) 新潮文庫 2017年
出口治明が薦める 関連図書
『シリーズ中国の歴史』全五巻
渡辺信一郎、丸橋充拓、 古松崇志ほか 岩波新書 2019 2020年 中国史の現時点における最良の学問的成果がこのシリーズには収められて います。
『天皇と儒教思想 伝統はいかに創られたのか?』 小島毅 光文社新書 2018年
明治国家が朱子学の助けを借りて、天皇制とイエ制度をコアにして国民国 家を創ったいきさつが詳しく書かれています。
『論語: 心の鏡 (書物誕生
あたらしい古典入門)』
橋本秀美 岩波書店 2009年
「初めての人が『論語』を学ぶ上で、ベストの入門書の一冊だと思います。
『都市国家から中華へ:殷周 春秋戦国 (中国の歴史2) 』
平郎 講談社学術文庫 2020年 中国の威信財交易や文書行政の歴史がよくわかります。
『諸子百家:儒家・墨家・道家・法家・兵家』 湯浅邦弘 中公新書 2009年
諸子百家相互間の関係がとてもよくわかります。
『炎上CMでよみとくジェンダー論』
地山角 光文社新書 2020年 最新のジェンダー論をテレビコマーシャルで読みとくユニークな本ですが、 アンコンシャス・バイアスの恐ろしさがよくわかります。
拙著では『世界一子どもを育てやすい国にしよう」 (駒崎弘樹氏との共著、 ウェッジ、 2016年) と 『世界史の10人』 (文春文庫、2018年)
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磯田道史が薦める 関連図書
『歴史人口学事始め』 速水融 ちくま新書 2020年
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高橋源一郎が薦める
関連図書
『憲法と平和を問いなおす』
長谷部恭男 ちくま新書 2004年
『学問/政治/憲法: 連環と緊張」
難解だが、 学問・政治・憲法の関係について本質的問題を抱えた。
『憲法講話』
偉大な憲法学者の古典。 いまこそ読むべき。
『敗者の想像力』
加藤典洋 集英社新書 2017年 「戦後」について考える人々の必読書。